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BMW

モータースポーツこそがMの原点、 BMW M Performance Partsの魅力とは何か。[後編]

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BMW M Performance Partsの凄さ、
サーキットで得たノウハウから、性能を優先して開発していること。

モータースポーツで培われた技術とコンセプトを継承するBMW M Performance Parts。その真実を求めて、Team Studieの渡辺氏に、レースエンジニアの視点からM Performance Partsの凄さについて、伺ってみた。

「まず、適材適所のベストな素材を使っているところです。それに、レース仕様としても派手過ぎないですね。たとえば空力に優れたリップスポイラーも、市販車が付けても派手過ぎず、いかにもレーシングマシンという形ではないところがM Performance Partsらしいと思います。それにBMW純正アクセサリーということで、取り付けの際のフィッティングもしっかりしています。
 ほかにもエンジニアの立場としてお勧めしたいのは、サスペンションキットやブレーキシステムなどですね。M Performance Partsは、レースエンジニアの目から見ても、パフォーマンスや機能を優先して開発しているということがわかります。ただし空力だけを追求した尖った製品ではありません。機能とデザインの良いバランスを見つけて、そして純正アクセサリーにふさわしいクオリティになっていると思います。」

やはりBMW Mがサーキットで鍛え上げたノウハウをもとに、モデルごとに専用に開発されたM Performance Partsは、レースエンジニアとしてもMらしさを感じるようだ。

M Performance Partsを組み上げていく歓び

さらにM Performance Packageモデル(M340iやM40iなどと記されるグレード)と、M Performance Parts について、そのコンセプトの違いやそれぞれの楽しみ方についてStudieの鈴木氏に語っていただいた。

「私たちはクルマとしてのM Performance PackageモデルのことをM Performance Automobile で、“MPA”。パーツであるM Performance Partsのことを“MPP”という略称で呼んでいます。まず“MPA”ですが、最近はBMWが力を入れていて、ラインアップを増やしています。Mモデルほど過激じゃなくて、Mモデルと比べると若干おとなしい。Mモデルが逆に過激になっているので、人によっては刺激が強過ぎて疲れるとか、乗り心地が悪いというユーザーさんも存在してしまいます。M Performance Packageは、それに対してもう一段階マイルドにしつつ、スタンダードなBMWのラインアップよりもしっかりスポーツしている。それはパワーも、運動性能も、ブレーキ、サスペンションすべてにおいてバージョンアップされているというクルマがM Performance Packageの“MPA”です。M Performance Partsが標準装備となっていますから、“MPA”と“MPP” は切り離せない存在だと思います。
 一方でM Performance Parts “MPP”は、すべてのパーツが組み上がっているのではなく、まずは最初エアロパーツを付けて、次にホイールを付けて、そしたら車高高いのが気になってきたから、サスペンションを組むとか‥。さらに外装がカッコよくなったら次はインテリアですね‥。インテリアについても、カーボンパネルや軽量のアルミパネルを使ったり、つねにデザインだけじゃなくて、M Performanceとしての意味合いをしっかり守って作られています。そうやって一つ一つのステップを楽しめるのがM Performance Partsの魅力だと思いますね。そういった意味では、パーツのラインアップが多いというのは非常に重要です。」

今や、BMWのモデルレンジもクーペやセダンだけでなく、グランクーペ、X1からX7シリーズまで拡大し、さらに過激なM3、M4、M5まで揃っている。そして同じBMWとはいえ、シリーズによってそれぞれの車のキャラクターはまったく異なる。当然、M Performance Partsもまた、それぞれのモデルのキャラクターを大切にしながら、なによりもMブランドにふさわしい機能とクオリティのもとに開発されている。ドレスアップパーツではなく、パフォーマンスパーツ。つまりはチューニングパーツであるM Performance Partsを愛車に組み込むことは、Mの扉を開く一歩になるのかもしれない。