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BMW 駆けぬる歓び
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ジャーナリスト&編集者が語る プロフェッショナルたちの「BMW Life」 第4回・モータージャーナリスト 五味康隆

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世界有数の自動車大国である日本では、毎年数限りない新型車たちがリリースされます。
それら新型車にいち早く試乗し、魅力や特徴をユーザーやファンに紹介する役割を担っているのが自動車ジャーナリストや自動車専門メディアの編集者の皆さんです。連載形式で展開するこのコーナーでは、そうした方々の中でBMWを愛用している、もしくは愛用していた経験のある方々から、BMWと暮らすことの楽しさや、より深くBMWの魅力を味わうためにBMW Serviceをどう活用すればよいか、といったノウハウを伝授していただきます。

第4回・モータージャーナリスト 五味康隆のBMW Life

まだ肩書きがレーシングドライバーだったころ、レースカーから一般車に乗り換えて帰路に着く際の運転が憂鬱だった。なぜなら操作に対して一切の“遊び”がなく、意思に直結して全てが動くレースカーの世界からすると、操作に対して鈍感な一般車のそれは、問いかけにすぐ応じてくれない会話をするようなイラつきを覚えるものだったから。そんな時に先輩ドライバーの所有するBMWに出会い一目惚れした。意思通りに動く感覚や、他のクルマに比べて操作に対して“ゆるみ”なく反応する特性を備えており、憂鬱な気持ちを抱かず運転できたからだ。
それ以降、振り返れば3シリーズ、7シリーズ、Z4、6シリーズ、6シリーズ・カブリオレ、最近ではi8を所有していた。どれも思い出深いが、そのなかでもi8は周りからの注目度の高さ、未来的な走り、居場所が容易にバレる不便さなどが印象深かった。それと同様、記憶に鮮明に刻まれているのが、6シリーズ・カブリオレ。僕の観点でいうBMWらしさが最も出ており、充実したライフスタイルを送れたから。

その世界を少し掘り下げると、まずBMWは意のままに動いくことで「駆けぬける歓び」をドライバーに与えると認識している。勘違いされやすいが、それはスポーティ一辺倒な世界ではない。体で言えば体幹に相当するガッチリとしたボディと、肘や膝などの関節が柔軟に動くかのようにしなやかなサスペンションの動きがあり、絶えず意のままに走る特性を持つ。それはスポーティに走りたいと思えばそれを叶え、ゆったりと、のんびりと、同乗者に優しく走りたいと望めば、相応に応えてくれるということ。このような器用さや自由自在感に気が付いてからは、なかなかBMWから離れることができない。しかもカブリオレは屋根が開くことで、より多彩な世界観を示しながら、カメレオンのように乗り味や環境を順応させて気持ちを満たすのでライフスタイルが充実していたのだ。

そのようなクルマに出会えたきっかけは、あるサービス・アドバイザーの言葉だった。「4ドアではなく、子供のいない今だからこそ乗れる2ドアもいいのでは?オープンエアーで“あの”駆けぬける歓びを体感したらもっと気持ち良いのでは?」

BMWに関わり働く方々は、駆けぬける歓びに求心されるのか、総じてクルマ好き、運転好きの方が多いと感じている。特に僕が付き合っていたディーラーはクルマ好きが多く、サービス・アドバイザーはBMWに限定すれば僕以上に知識が豊富で、アドバイスが的確。だからこそプライベートでのBMWとの付き合いが長く続いたと言っても過言ではない。
そのサービス・アドバイザーとの付き合いは、例えるなら出演者とスタイリストとの関係にも似たもの。仕事で衣装などを頼むと、自分では絶対に選ばない、似合わないと思う服を着させられるときがある。そして撮影に挑むと、いつものスタッフが「それ似合っています!」と言ってくれることが多い。さすがプロの仕事と思うと同時に、自分では知らない世界、思い込みの世界、喰わず嫌いの世界があるのだと思い知らされる。話はそれたが、そのサービス・アドバイザーはそんな気づきを与えてくれて、オープンカー……しかも絶対に乗らないと思っていた幌タイプの6シリーズ・カブリオレで、今まで得たことのない極上ライフスタイルの世界を僕に気付かせ、そして提供してくれた。

他にも、10万km近く乗っていた7シリーズのメインテナンスにおいて、今後を踏まえたパーツ交換の必要性やアドバイスをしてくれた。さらにはいずれ壊れそうなパーツを事前に取り寄せておき、入庫と同時に交換作業に入れるようにという、先を見据えた対応までしてくれていた。もちろんこんな良好な関係は長い付き合いから培われたもので、誰にでも同じ様にとは行かないかもしれない。しかし、そのような関係を築けた時に、同じクルマ好きの観点からこちらの気持ちを読みとるように対応しれくれるアドバイザーやスタッフが多いのは事実であり、それがBMWの魅力にもなっていると感じている。
こんな僕のBMWライフを思い出しながら書き進めていたら、 “その”関係を復活させるために、改めてBMWを所有したい気持ちが芽生えてきた。

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Profile:

五味康隆
Yasutaka Gomi

自転車トライアル競技で世界選手権に出場。その後4輪レースに転向して全日本F3選手権で3年間戦ったのち、モータージャーナリスト活動を開始するという異色の経歴を持つ。各種ドライビングスクールのインストラクターを務めるなど、確かなドライビング理論と優れた運転技術に裏付けされた解り易い解説には定評がある。
また先進技術や次世代車両への造詣も深い。コンパクト系からビッグSUVまで今まで乗って来たクルマは多種多彩。
絶えず最新次世代車を所有して、日常での特性を探ることを大事にしている。
2017-2018 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員